東日本大震災活動 斉藤慎輔レポート

報告日:2011年4月19日

被災地に短期間ですが行ってきました。これで3度目になります。今週末にまた向かう予定です。GWも、状況によっていつでも動けるように、被災地近くの宿をとりあえず10泊予約しておきました。

3月25日~4月4日、4月9日~10日に続き、4月16~17日に宮城県岩沼市に出向き、周辺被災地での支援物資の配布などを行ってきました。

 

〖活動地(今回訪れた場所)〗

宮城県岩沼市、亘理郡山元町、亘理町、名取市、石巻市、女川町他

 

〖支援物資について〗

宮城県岩沼市在住のGPライダー伊藤真一さんを中心とする有志や仲間内により自ら購入した物、また協力者のブログ上などで募集して集められた物資です。企業の協賛もあります。下手なスーパーの倉庫以上に物資が集まってます。

今回は、カメラマンの佐藤正勝さん(早期から支援活動をしています)が友人から託された支援物資を都内で受け取り、それも持っていきました。

また、先に太田哲也さんから贈られて預かっていた電動バイク2台のうち1台を、17日に伊藤さんが石巻市の被災者に届けました。

〖被災地での支援物資の状況〗

行政が管理あるいは把握している避難所では、思いつくようなだいたいの物が保管場所に困るくらい余り出してます。

配膳風景
亘理小学校(避難所)において青山光司さん、上原さくらさん(真ん中のピンク色の服の女性)による炊き出し、配膳風景。

比較的規模の大きい避難所では、芸能人や有名人などによる炊き出しも行われる機会も多くなってきているので、食事も温かいものが食べられるようになってきています。今回は、伊藤さんの関連により、亘理町の避難所に青山光司さんとタレントの上原さくらさんが炊き出しに来ており、この様子も見てきました。皆さん、喜んでました。

ただ、避難所生活が長くなるにつれ、偏った食生活から健康面での心配が生じてきてます。このため、野菜ジュースや賞味期間の長いロングライフ牛乳などが求められている状況です。また、安眠のためのアイマスクや耳栓などは、まだ需要が多いうようです。

注意点として、行政の管理する避難所では、個人からの物資支援は受け付けてもらえないところが大半です。これは、それを持ち込む人で混乱するのを避けるため、数の問題や仕分けの面倒などが生じるためです。個人で物資の支援を行いたい場合は、そうしたことを行っている団体、あるいは地元の役所などに聞いてみるとよいでしょう。

アドバイスとして、ひとつの段ボールには同じ種類の物資だけを入れること。たとえば、紙おむつでも子供用と大人用を一緒にいれないこと、食品に関しても、何種類もの物をこまごまと入れず、同じ種の物だけを入れること。これもあったほうがいい、あれも入れたい、という思いは抑えて、避難所には何百人単位で暮らしていることを考えて「同じ物を大量に」が原則です。

 

〖いま求められているもの〗

避難所では、前回の報告でも、多く求められている物は自転車と記しましたが、これは変わってません。ただし、避難所の原則「平等」がネックになってます。皆に渡らない物は出せないということです。

届ける予定の避難所の代表やまとめ役と相談して、希望者から抽選といった方法がとれるかどうかを事前にきいておく必要があります。なお、我々も次回にはまた自転車を届けたい意向なので、仲間の協力者が4月19日~20日で新潟県柏崎市に自転車を引きとりに行ってます。