○支援/活動概要
3月25日~4月4日、4月9日~10日、4月16~17日、4月23~34日に続き5月3~7日に被災地に行ってきました。ただし、3日は仙台にある自動車クラブのミーティング(参加者には家が流されたり家族が亡くなられるなどした被災者もおられました)に同行し、被災地の自動車好きの人達の意識などを伺ってきました。
今回は、これまで主として訪れていた宮城県の中・北部に加え、岩手県の被災地の状況を見てくるとともに、支援物資の配布を行ってきました。
○今回訪れた場所
岩手県宮古市、山田町、大槌町、釜石市、三陸町、大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市、本吉町など。
○支援物資について
宮城県岩沼市在住のGPライダー伊藤真一さんを中心とする有志や仲間内により自ら購入した物、また協力者のブログ上などで募集して集められた物資です。
○被災地での支援物資の状況
大半の避難所では、支援物資はもう要らないと言います。しかし、避難所生活をサポートしていた自衛隊が撤退しているところも多くなり、炊き出しなどの支援も少なくなってきてます。このため、食事内容も以前より悪化したという声も聞きます。
在宅被災者に関しては、石巻市など復旧作業が進み出した地域では支援体制が整ってきており、毎朝、決まった時間に、食料や物資の配布を行っているところも増えました。
しかし、今回、多くの地域をみてきたところでは、相変わらず地区や行政のサポートがほとんどなされていないところがまだあります。現在でも、支援物資は余っているはずの避難所に物資をもらいに行っても「家がある人には渡せない」と断られるという話も多く聞きました。
TVなどに頻繁に登場している市や町の避難所では物資は豊富で、むしろ余らせて積み上げている避難所までありますが、残念ながら、そうした物資が他地区へはもちろん、地域の在宅被災者に融通されるような体制はとられてません。
今回は、気仙沼市本吉町(住宅が残る地区でもいまだ水もでていません)の消防団の人達と知り合うことができましたが、その地域では、震災発生から2か月を経た今も在宅被災者などにはほとんど物資のサポートがなされていないことが知れました。
○いま求められているもの
避難所から仮設住宅や市営住宅などに移り住む方への支援物資は、これからより多く必要になります。物流は正常なのでもちろんお金があれば物は買えますが、家も仕事も失った人達にはそれも難しい状況です。いまでも「靴が欲しい」と言われるくらいです。
津波で家を流され避難所暮らしの人たちは、支援物資から分け与えられた物以外何も持っていない人も少なくありません。このため、移り住む際には、寝具類やお皿、鍋などを始めとした生活用品も必要としています。今回は、炊飯器、電気ポットなど電気製品も少数持って行きましたが、とても喜ばれました。寝具などは新品が前提ですが、電気製品は完動品で極端に古くなければ中古でもかまわないそうです。
物資以外では、被災宅のガレキ撤去や片付けを行うボランティアです。行政に申し込んでもなかなか順番が回ってこないため、いまも待っている人達もとても多くいます。
○道路状況について
高速道路、有料道路でも陥没や亀裂が多く残っています。一般道はマンホールが突起したりしているところもあり、走行には注意が必要です。
また、海岸に近い地域は、地盤沈下により海水が以前以上にでてきているところもあります。水深に注意して走行する必要があり、歩くにも長靴は不可欠というところも増えてます。
○まとめ
被災者の中でも場所、地区により恵まれている人達と弱者の差がより大きくなってきているので、弱者に対するサポートを続けたいところです。
○追補
本日(5月10日)に、本吉町の被災者より連絡があり、「避難所から仮設住宅やアパートなどに移る人達への支援物資をいただくことはできますか?」とのことでした。
以下に、そうした人達に求められている物を記しておきます。
電気製品(中古品でもかまいませんが、完動品で比較的きれいな物)
・電子レンジ
・電気ポット
・炊飯器
・ホットプレート
・グリルなべ
・コーヒーメーカー
・ドライヤー
・アイロン
・こたつ
・照明器具など。
食器類
・皿、どんぶり、カップ類(ノベルティ可)
・なべ類(できれば新品)
・包丁(できるだけ新品)
・箸、スプーン、フォーク類など。
家具類
・カラーボックスなど。
●以下は新品のみ
寝具
・シーツ
・枕カバー
・枕
・タオルケット
・マットなど。
タオル
・ハンドタオル
・スポーツタオル
・バスタオルなど。
靴
主としてスニーカー、サンダル、長靴など。サイズは子供用~大人用まで何でもかまいません。
服(これからの季節の物)
・Tシャッツ
・ポロシャツ
・キャミソール
・薄手のジャケットなど。
下着
・男女パンツ
・ブラジャー
・ブラトップなど。
その他
洗濯洗剤など。