5月2日から5月6日まで第3回目(通算4回目)となる東日本大震災復興支援活動を実施しました。今回も岩手県大槌町吉里吉里地区へ支援物資搬送および地区内の瓦礫撤去を行いました。参加メンバーは女性7名を含む総勢26名、車両体制は4台のウィンチ装着車を含む9台で現地入り。今回はキャンピングカーを牽引する車両を担当しました。支援物資をキャンピングカーに搭載し、被災地を目指したのですが、誤算はキャンピングカーを採用したため牽引車両の燃費が大幅に悪くなったことです。
被災地入り後、支援物資を避難所に搬入。その後、大槌町災害ボランティアセンターでボランティア活動開始を報告し、チームを二班に分けました。
一班は吉里吉里地区内の側溝に詰った泥の排出作業を実施。別の班は避難所の裏山に入り、地震で倒れた老木の搬出作業を実施しました。いずれの作業でもウィンチ搭載車が大活躍でした。側溝作業では重い蓋を取り除く際にウィンチを活用することで肉体的疲労が軽減され、倒木排除作業もウィンチを活用することで容易に倒木を林道に引き出せました。倒木はチェーンソーで切断し薪に。倒木排除作業は一日で完遂しました。
側溝の泥排除作業は重労働でした。地区内のすべての側溝は津波により運ばれた土砂で埋まっています。入梅までに土砂を排除しないと、雨水が道路にあふれ、二次災害を引き起こす危険性があります。この理由から側溝の土砂排除作業は緊急に実施しなければならない復興作業です。蓋を取り外すのはウィンチでできますが、側溝内の泥排除はシャベルを使った人力に頼るしかありません。地道な作業ですが根気よく継続する必要があるのです。
被災地入りするたびに思うことは、瓦礫撤去という復興作業だけでも一年以上の歳月を必要とするのではないかということです。我々のグループはしばらくの間、最低でも月に一回は現地入りし、支援活動を行うことを決意しています。次回は6月の第一週の週末に実施することを計画しています。
なお、余談となりますが、我々の泥排除作業を通りかかった共同通信社の記者が取材し、北海道新聞など地方紙にて紹介されました。
以上、岩手県大槌町吉里吉里地区に於ける第三次災害復興支援活動の報告です。