4月22日から24日までの三日間、太田哲也が二度目となる被災地に訪問してきました。「東日本大震災支援チームKEEP ON RACING」のサイトで集まった支援金と物資を現地で支援活動を行っている伊藤真一選手らに届けるのが目的でした。さらに今回テレビ朝日の報道特別番組「つながろう!ニッポン ~テレビが伝えたこと 伝えたいこと~」のスタッフが同行取材することとなりました。この模様は、4月29日に全国ネットで放映されました。
横浜市都筑区のKEEP ON RACING事務局にて、電動スクーター2台のほか、ブログやツイッター、メディアをごらんいただいた方を始め、クラブメンバー、フラットアウト様からご提供いただいた歯ブラシセット、スリッパ、子供用文房具、Tシャツ、トランプなどを積み込みました。移送用の箱バンは三菱ふそう株式会社様からキャンターディーゼルハイブリッドをお借りしました。
事務局及びTEZZO BASEのスタッフほか10人が総出で準備しましたが、電動スクーターの固定が思いのほか大変で、荷物も降ろしたり積んだりして出発までに数時間かかっってしまいました。太田さんが運転するキャンターと、テレビ朝日クルーのハイエースが出発したのは夜7時間近でした。
深夜になっても東北道はかなり混んでいました。やはり東北を目指すトラックが多いようです。道路は凸凹となり、とくにオーバーパス上は大きな段差が出来たままです。宮城に近づくにつれさらに段差も酷くなり50km規制ですが、それでもキャンターはどーんと跳ね上げられる状態でした。
宮城南インターで降り、いつもはレーシングチームの定宿としているホテル瑞鳳を目指します。現在は一般客を断っていますが、被災地支援であることを説明し特別に泊めてもらえることとなりました。
ホテルの駐車場に夜1時に到着。駐車場には濃紺の1BOXカーがたくさん停まっていました。警視庁機動隊員200名が遺体収容と検死のためにやってきているそうです。お仕事とは言えありがたいです。
翌日は朝9時に伊藤選手のお店である宮城県岩沼市のガレージエディフィスに到着。太田哲也と伊藤さん、支援グループの佐藤さんやジャーナリストの斎藤慎輔さんも交えてインタビュー取材が行われました。その後、石巻市の避難所で行われている炊き出しに参加。
そして、伊藤選手の支援活動に同行して宮城県山元町の救援物資を保管所を訪問しました。係りの人が「必要なものがどんどん変わっている。これから(震災後一カ月)必要になるのは避難所で使う電化製品で、それを伊藤選手たちにも頼んで集めてもらっている。中古でいいから冷蔵庫、扇風機などが必要だ」と言っていました。
体育館の中には膨大な量の物資が集められていましたが、カップ麺などは、もうあまり食べたくない…と言う意見も出ているそうです。必要品がどんぴしゃでないと、受け入れを断られるケースも増えているそうです。「本当は一軒一軒訪ねて必要なものを置いてくるのがいいんだけどね」と言ってました。現地の人でないとニーズはわからないですね。
太田哲也が二度の被災地行きを通して思ったことは、行政や赤十字が支援を行っていくことも大事だし、草の根的団体が支援活動を継続していくことも大事だということです。そしてできることを継続できるカタチで行うことでしょう。となると、私たち非被災者は被災者への直接支援よりも、現地の支援グループを支援することが有効に思えました。義援金や支援物資を→現地の救援・支援グループへ→被災者へ、というルートでつなげることが現状では有効だと考えます。
今後も、KEEP ON RACING事務局としてできることを形にしていこうと思っております。