東日本大震災活動 工藤貴宏レポート

報告日 :2011年7月27日
活動日 :2011年4月11日~14日
参加者 :工藤貴宏
活動場所:仙台市を拠点としその周辺
活動内容:「つなプロ」ボランティアメンバーの送迎

◆事前準備

高速道路料金が免除になる「災害派遣等従事車両証明書」を市役所にて発行してもらったほか、道路状況も考えて移動車両三菱自動車よりデリカD:5をお借りしました。また、緊急時に備えてAJAJの備品であるパンク修理キットも持参。当初は食料や寝るためのアウトドア道具一式も集めたが、すでに物流が通常通りとなっている仙台を拠点とする活動となり、また仙台在住の友人宅に宿泊できることになったので結局持参しませんでした(仙台市内の飲食店などはすでにほぼ通常営業していました)。

◆活動内容

移動車両のドライバーとして「つなプロ」(http://blog.canpan.info/tsunapro/)の活動をサポートした。つなプロは避難所をまわって困りごとや特別な支援を求めている人を、専門性を持つNPO法人や機関へ繋ぐボランティア団体。3人ずつのチームに分かれて各避難所をまわって現地調査するが、その際の移動のお手伝いなどをおこないました。

4/10 深夜に仙台入り
4/11 つなプロスタッフのオリエンテーションに参加
4/12 物流倉庫からつなプロ本部への物資運搬
4/13 宮城県亘理町の避難所を計4ヵ所まわる
4/14 宮城県名取市/岩沼市の避難所を計6ヵ所まわる
活動終了後、現地から東京へ移動

参加した他のAJAJメンバーからは「つなプロの車両にはナビのない車両もあって困った」という声があったが、僕は乗って行ったデリカD:5にスタッフを乗せて移動したので特に困ることはありませんでした。2チーム合計6名を乗せての移動でしたが、仙台周辺の内陸部では道が荒れているなど通行の妨げになるような状況はなく通常通り走れました。また、この時期はすでにガソリン供給事情も安定していました。
仙台周辺の道は、朝夕を中心に激しく混雑。理由のひとつは多くの応援部隊やボランティア団体が震災後に都市機能の復旧が早かった仙台を活動拠点としているからで、現地では「ボランティア渋滞」と呼ばれていました。

非常に印象的だったのがコントラスト。海沿いは津波で大きなダメージを受けているものの、クルマでほんの数分内陸に移動するだけで街の風景は通常通りとなり、それらが隣り合わせに存在していることによるメ違いの大きさモは衝撃的でした。また、非日常的な場所である避難所に対し、歩いて数分のコンビニに行けばごく通常の品揃えという日常の光景があり、また避難所から1kmも離れないうちに営業を再開している巨大ショッピングモールが存在するなどコントラストの強さには驚かずにいられません。

東北は大きなダメージを受けましたが、1週間お風呂にも入れないかもしれないという環境に寝袋持参で集まってきた若いボランティアスタッフの士気の高さに接し、まだまだ日本には未来があると感じました。