東日本大震災活動 斉藤慎輔レポート

報告日:2011年8月5日

○支援/活動概要

最初に3月25日~4月4日に被災地に支援のために入って以来、今回が11度目の支援となります。今回の活動は7月16日早朝に東京を出発し、発、7月18日の深夜に戻るの2泊3日の行程でした。

今回は以前から「機会があれば同行して支援活動をしたい」と伝えてもらっていた竹岡圭さんと2名で活動してきました。

私の活動は6月中までは物資による支援を中心に行ってきてきましたが、震災発生から3カ月を経たあたりから、次第に私の手元にも支援物資が集まらなくなってきているので、最近は災害ボランティアセンターを通じてのボランティア活動を主体に行ってます。

ボランティアセンターを通して活動することで、いま被災者が求めている支援を知ることができ、そこから復旧状況などもおおよそ知ることもできます。今回も、日を変えて東松島市災害ボランティアセンター、気仙沼市災害ボランティアセンター、亘理町災害ボランティアセンターの順でボランティアに参加し、各被災地の復旧状況の確認にも行ってきました。

さらに今回は、震災からの復興を目指すとともに、元気を取り戻しつつある東北の姿を全国に発進することを目的に仙台市内で開催された「東北六魂祭」を見てきました。これは、復興への狼煙を上げるという意味を込め、東北6県の代表する夏祭り一堂に披露するというものです。

「東北六魂祭」は、全国的に過剰な自粛ムードに陥っていたことに対する被災地、地元の思いを現したものでもあることから、この計画が発表された5月末にすぐさま仙台市内のホテルを予約しておき、これは必ず見に行こうと考えていたものでした。

○今回訪れた場所

宮城県岩沼市、亘理郡亘理町、東松島市、南三陸町(志津川、歌津)、気仙沼市、岩手県陸前高田市など。

初日は東松島市災害ボランティアセンターで、住宅街道路側溝の泥だし清掃作業を行ってきました。東松島災害ボランティアセンターは、午前、午後の2回、その日の受付があり、そのどちらかだけでも参加が可能です。我々は、午後は「六魂祭」の見物に向かうため、午前だけの作業とさせてもらいました。

3連休の初日とあって、訪れているボランティア人数も多く、それぞれの作業の派遣部隊がかなりの大所帯になっており、私たちが担当した側溝の泥だし清掃作業も、作業者で混み合うような感じとなってました。

2日目は竹岡さんに南三陸町及び周辺の被害状況、復旧状況などを肌で感じとってもらう意味もあり、宮城県北部の海岸沿いを進みながら気仙沼市の災害ボランティアセンターに行きました。ここは、私も始めて訪れましたが、やはり個人宅の個人宅の屋内の泥だしニーズにはほぼ応え終えている状況でした。

ということで、与えられた作業はやはり街中の道路脇側溝の泥だし清掃でした。今回は側溝が幅広く石蓋も大きかった上に、数年以上に渡り開けたこともなかったようで石蓋の固着状況がひどく、大の大人が数人がかりでも蓋を持ち上げるまでに四苦八苦するような状況でした。気温も高く、中には途中でへたり込むような人もいるなど、なかなかキツい作業でしたが、竹岡さんも率先して側溝の中に足を踏み入れスコップによる泥だしを行ってました。

3日目は宮城県南部で被害の大きかった地域のひとつ、荒浜地区の復旧状況を見てきた後、亘理町の災害ボランティアセンターを通して支援活動をしてきました。ここでは、写真の洗浄作業を行ってきました。地味で丁寧さを要求される作業ですが、残された写真が一枚でもないかを、写真展示場に探しにくる被災者の姿を見ると、疎かにはできないとあらためて思うものです。

○支援物資について

今回は支援物資は持っていってません。震災発生から4か月を過ぎて、表面的には物資のニーズも少なくなってきていますし、私達の手元に支援のための物資が集まらなくなってきているのが実情です。ネットには支援物資が必要な人と支援をする人のやりとりができるサイトなどもありますが、とくに高齢者にはこうしたサイトの利用も難しいので、やはり地道に、本当に支援物資が必要な人達を探しあてていくことが必要と思われます。