第1回 J.D.パワー勉強会 ~J.D.パワー調査に見る 日本の自動車市場と自動車ユーザー

掲載日:2015年4月27日
場 所:国際文化会館

さる4月27日、日本自動車ジャーナリスト協会 会員向けとして第1回 J.D.POWER勉強会が開催されました。

第1回 J.D.パワー勉強会 風景

J.D.パワーとはカリフォルニア州に本社を置く企業であり、今回の勉強会は、J.D.パワー アジア・パシフィック株式会社 オートモーティブ部門の協力によってとり行われました。

同社の業務内容は品質・顧客満足度調査を主体とした各種マーケティング情報サービス、コンサルティング事業。広告などで「●年連続顧客満足度ナンバーワン」という謳い文句を目にすることがありますが、そのデータの多くはJ.D.パワー社によって提供されています。そして今回はその調査における「日本の自動車市場と自動車ユーザー」について、我々AJAJ会員にその情報ソースの一部を提供して頂きました。

自動車メーカーにおいて、その利益を左右する一番決定的な要因は、当たり前の話ですが商品そのものの出来映えです。そして我々モータージャーナリストも、そのプロダクトアウトに対して試乗・分析を行い、これを評価しています。

優れたプロダクトアウトが連続すれば、自動車メーカーは収益を上げ続けることができます。しかしこの継続が容易ではないことは、みなさんもご存じの通りです。そこでメーカーは地道な開発と並行して、その時代における顧客(Customer)が何を求めているのか、競合他社のなかにあって自分たちがどのポジションにいるのか?といった情報を得、これを商品開発にリンクさせて行きます。そして現代では、その情報が各国ごとに異なる顧客要求に対応しています。

ここではその全てをご紹介することはできませんが、興味深かったのは、2014年の調査で日本と北米における自動車購入理由のトップが「燃費の良さ」だったこと。また日本ではディーラーにおける試乗経験率が6割以下(さらに40%以上が試乗なしで購入を検討!)、しかし試乗した場合はその約7割の人々が高い満足を得て、ディーラーではこれを成約に活用していることでした。ちなみにその支払い方法は、約7割の人々が現金購入ということにビックリです!

■参加者(敬称略、五十音順)
会田肇/有元正存/有山勝利/飯田裕子/今井優杏/内田俊一/大久保史子/大 田哲也/岡崎五朗/岡島裕二/加瀬幸長/工藤貴宏/日下部保雄/島崎七生人/ 島下泰久/高山正寛/竹岡圭/近田茂/津々見友彦/中村孝仁/西村直人/藤島知子/松下宏/諸星陽一/山崎公義/山田弘毅/吉田匠/吉田由美(以上28名)