今年で、11回目を迎える「モータースポーツ・フェスティバル」が、4月16日、17日の両日お台場で開催された。「ふれあい試乗会」は、この「モータースポーツ・フェスティバル」の併設イベントとして、2010年からスタートしている。「モータースポーツ・フェスティバル」は、モータースポーツ推進機構が主催しているのに対して「ふれあい試乗会」は、同時開催の「母と子の楽ラク運転講習会」とともにAJAJ主催で開催され、人気プログラムとして、すっかり定着している。
私は、昨年の東京モーターショーで、やはり「ふれあい試乗会」のお手伝いをして、経験済みということもあって今回はじめてお手伝いさせてもらった。
試乗コースはお台場に設けられた特設コースで、距離は約300m程度だが、輸入車やスポーツカー、気になる国産車などをわれわれ自動車ジャーナリストやインストラクターの解説付きで同乗できるというもの。参加者は受付で抽選して、当たりを引くと、整理券を受け取り、赤、青、黄色、緑の各グループに振り分けられた車両から試乗車を選ぶ。残念ながら外れてしまった来場者は再度列に並んで抽選することになる。そのため、朝早くから来場者が列をつくる。
「ふれあい試乗会」とは名ばかりで、短いコースとはいえ、クローズドコースでの加減速、コーナリングは一般ドライバーにとって結構ハードなもので、普段体験できないクルマの性能を体感できる。実際、参加者からは、驚きと喜びの声を多く聞くことができる。思いのほか、小中学生や高校生の参加が目立つのもうれしい。最近、若者のクルマ離れが問題になっているが、このイベントではそんな風潮はまったくない。クルマ好きの子供たちとの会話は本当の楽しい。子供たちだけでなく、直接ユーザーの声を聞くことが出来ることもこのイベントの楽しみのひとつだ。参加者もわれわれとの会話を楽しみにしているようで、リピーターも多く、「今年も来てよかった。来年も楽しみにしています」と言われると本当にうれしくなる。各50分の走行枠で午前9時半からスタート。16:30までの間に6回の試乗枠があるが、疲れも吹き飛んでしまう。
16日は好天で、多くの来場者が参加したが、17日は季節はずれの低気圧の通過で、強風と雨のために残念ながら、「ふれあい試乗会」は中止。強風によって、機材が飛ばされることを懸念しての決定だったが、天候は悪化は著しく、主催者の判断は正しかったといえる。