ふれあい試乗会は、AJAJの東京モーターショーへの協力の一環として実施されたもので、東京ビッグサイトの駐車場内に特設コースを設営し、AJAJ会員が運転するクルマにユーザーを同乗させ、クルマの楽しさの一端を味わってもらおうというイベントです。開幕直後の12月2日から6日までの5日間にわたって実施され、多数のユーザーの参加が得られました。
東京モーターショーの野外特設会場において行われた「ふれあい試乗会」は、国内外の自動車メーカーから提供された最新車種をご用意し、来場者に対してクルマを見るだけでなく実際に乗って体感(同乗試乗)してもらおうと行われたイベントです。
この催しはかつて台場(青海)で行われたモータースポーツフェスティバルでも行われましたが、東京モーターショーで開催されるのは初めての試みでした。コンセプトカーをはじめとする動かぬクルマを目当てにしている来場者が、「ふれあい試乗会」についてどう反応するかはやや心配なところがありました。果たして来てくれるのだろうか? そしてモータースポーツジャパンではAJAJ会員がクルマを元気に走らせることが好評でしたが、今回はどう走るべきなのかノ。
しかし、蓋を開けてみればかなりの反応があり、来場者は朝一番からコンセプトカーに目を向けることもなく、この試乗会受付に走ってくるほどでした。やがて長蛇の列ができたことは嬉しい誤算。そして何より驚いたのが、実際に来場者を乗せてドライブしようとした時に「ゆっくり走ります? それともノ」と伺うと、ほとんどの方々が「できるだけ速くお願いします!」と元気に答えてくれることでした。
抽選で獲得した試乗車がファミリーカーであってもスポーツカーであっても、来場者が変わらぬ反応を示してくれることが面白かったです。走りのイベントともいえるモータースポーツジャパンであれ、展示会が基本の東京モーターショーであれ、クルマ本来の性能とはどんなものなのかを知りたいという来場者の気持ちは変わらないのでしょう。試乗を終えてみなさん同様に笑顔だったことがそれを象徴していると思います。
なお、この試乗会が行われた12月2日から6日まで通じ、トータルで5494組の来場者に同乗試乗を行うことができました。一回の同乗走行では2?3人を乗せることが多かったことを考えると、同乗試乗できた人々はのべ1万人を超えたのではないかと推測されます。
また、試乗会場受付横で行われたロールオーバーシミュレーターもなかなか好評でした。この装置はシートベルトのTAKATA協力のもと、クルマが横転した時にはどんな状況になるのかを体感して頂こうという試みです。
装置にセットされるクルマには実際に市販車が取り付けている3点式のシートベルトがあるのみですが、クルマを真っ逆さまにして横転状況を作り出してみてもきちんと身体を支えてくれます。聞けばシートベルトは3tの重量を受け止めるポテンシャルがあり、逆さになった乗員をサポートすることは朝飯前だといいます。実際に参加された来場者は、横転状況でも身体を支えてくれるシートベルトの威力に感心したり、驚いたりされていて、もし万が一そういう状況になったとしても安心だということを体験して頂きました。シートベルトを装着することの大切さを痛感した方々が多かったように見えました。
こうして来場者に好評を得て無事終了することができたAJAJの「ふれあい試乗会」。だからこそ、モータースポーツジャパンや東京モーターショーだけでなく、より多くのイベントとのコラボレーションを期待したいと思います。
■参加者(敬称略、五十音順) |
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石川芳雄/岡島裕二/岡本幸一郎/加藤順正/河口学/日下部保雄/工藤貴宏/菰田潔/斉藤聡/斉藤慎輔/佐藤篤司/鈴木健一/鈴木直也/瀬在仁志/高根英幸/滝口博雄/田草川弘之/近田茂/中村孝仁/西村直人/橋本洋平/橋本玲/萩原秀輝/伏木悦郎/堀越保/丸茂亜希子/丸山誠/桃田健児/山崎元裕/山城利公/吉田匠 |