10月29日(土)、30日(日)にかけて開催した恒例の「母と子の楽ラク運転講習会」には、今回も多くの来場者が訪れました。
筆者はメインプログラムである急ブレーキ体験およびESCデモンストレーションを、他の7名の会員とともに担当。同プログラムでは1回につき座学と実技で約1時間を要するため1日に4回実施しました。
メインインストラクターの斎藤聡氏のレクチャーのあと、8台の車両に参加者が分乗。まず各車に配されたインストラクターのドライブで、ドライ路面と滑りやすい路面でのフルブレーキングを体感してもらい、続いて自身のドライブで同じことを実践するという内容です。
参加者にはリピーターも多かったようで、昨年は上手くできなかったが、ちゃんとできるようになりたいので今年も来たとか、ふだんはできないことなので、ぜひ体験したいと思って来たという前向きな方々が多く、ペーパードライバーというよりも、ふだんから運転している人が多かったように感じられました。
デモ走行で筆者がフルブレーキングした際の衝撃の強さに驚く参加者も少なくありませんでしたが、最初にそれを体感してもらった甲斐もあってか、参加者各自が行なう際も「とにかく素早く、とにかく思いっ切り踏んでください」という指示どおり、一発目からちゃんと踏めている人が意外と多かったように感じられました。
これを一度でも体験した人は、実際の運転時に急ブレーキが必要なシチュエーションとなっても、ちゃんと躊躇なくブレーキを踏めることでしょう。
また、急ブレーキによる強い衝撃の心配があるので、全プログラムの中で唯一、母親とお子様を離す必要があります。
そこで、お子様を気にかけている参加者が少なくなかったのですが、2日目には託児所を同プログラムのそばにも設置してもらったところ、初日に比べて非常に運営がスムーズになったので、今後は最初からこのようにするとよいかと思います。
その他、ごく短時間ながらディーゼルエンジン車試乗のお手伝いをしました。
こちらではディーゼル車には同乗も含め乗ったことがないというお客様の割合が非常に多かったのが印象的でした。
つまりディーゼルがどういうものか知らず、悪いイメージだけを持っているという人たちなのですが、実際に運転してもらうと、ガソリン車よりもずっと力強くスムーズに加速することに驚かれている様子でした。
これで燃料代も安いのだから、日本でもディーゼル車が売られれば検討したいと、興味を持った参加者も少なくなかったようです。
ところで、意外なほど高い人気を集めていたのが、見学用に用意したバスです。
普段は移動のため普通に客席に乗ることしか許されませんが、この日はバスの運転席にも乗ることができて、お子様だけでなく、同行したお父さん方からも注目を集めている様子でした。
そして、2日目の午後には、わずかに雨の落ちた時間帯もあったものの、両日とも概ね気持ち良い秋晴れの天候に恵まれたことも、とてもありがたかったと思います。
末筆ながら、同イベントを支援していただいた、タカタ、JAF、BOSCH、さらにはタイヤメーカーおよび自動車メーカーの方々に感謝申し上げたく存じます。