古野電気勉強会

開催日:2013年8月30日
場 所:KFC Hall&Rooms

兵庫県西宮市に本拠を構える、古野電気株式会社が、8月30日に東京両国にてAJAJ向けの勉強会を開催してくれました。

古野電気勉強会 風景古野電気は、1948年に魚群探知機を世界で初めて実用化した会社で、それ以来レーダーやGPS航法装置などの舶用機器で世界市場に進出・拡大。現在は世界83か国で販売・サービスのネットワークを展開しているそうです。

古野電気 超音波骨密度測定装置 CM-1090年以降、その舶用事業で培った電波、超音波技術をもとに“地上”事業にも進出。主にGPS関連機器やITS関連機器を開発、販売しています。なんだか、海から地上に上がってきたという、生物の起源みたいな感じです。

いざ、舶用からカーナビゲーションに進出すると、そこは厳しい世界だったそうです。

船舶では設置スペースが広く問題はありませんでしたが、クルマではスペースが限られるため、まずは小型化が求められました。そして、エンドユーザーは一般ユーザーなため、低価格化が必要。また、広々とした海の上で使用する舶用と異なり、高いビルに囲まれた市街地(アーバン・キャニオン)でも使われるカーナビでは、位置精度向上のための対策が必要でした。そのため、カーナビ用の受信機を開発し、それを舶用に流用する方向に変更したそうです。

ごく近い将来には、米国のGPSだけではなく、他国が打ち上げている他の位置衛星からの電波を受けて精度を高めていく方向のようです。

古野電気 ETC製品GPSモジュールと並ぶ、もうひとつの柱であるのはETCで、ETC電波の使用が民間にも開放されるのを機に、車両を認識しての駐車場の開閉をはじめとしたいろいろなアプリケーションへの対応機器、そのシステム構築にも注力されていくそうです。

興味深い内容の勉強会を開催していただいた古野電気さんに感謝いたします。

古野電気勉強会 懇親会
■参加者(敬称略、五十音順)
会田 肇、有山 勝利、飯田 裕子、石川 真禧照、太田 哲也、加瀬 幸長、日下部 保雄、工藤 貴宏、国沢 光宏、高山 正寛、竹岡 圭、近田 茂、津々見友彦、中村 孝仁、西村 直人、萩原 秀輝、伏木 悦郎、堀越 保、松下 宏、丸茂 亜希子、桃田 健史、森川 修、諸星 陽一、山崎 公義、吉田 由美、米村太刀夫