昨今「自動運転」という言葉を多くのメディアが使い始めています。ところが、ドライバーが介入せずとも自動運転が成立するクルマはまだ販売されていません。
現在、前走車を認識しアクセルとブレーキをコントロールして車間距離を保ちながら連続走行を行なう「追従走行支援機能」(例:アダプティブ・クルーズ・コントロール)や、車線の中央付近を保つようにステアリング操作をサポートする「車線中央維持支援機能」(例:レーン・キープ・アシスト)、さらには自動車専用道路などでドライバーのウインカー操作をきっかけに車線変更を行なう「車線変更支援機能」(例:アクティブ・レーンチェンジング・アシスト)といった数々の運転支援技術が実用化され、普及率も上がってきています。
こうした運転支援を行なう先進安全技術は、ADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム)とも呼ばれており、将来の自動運転社会を形成する要素技術として注目されています。そのため、世界中の自動車メーカーや部品メーカーを中心にさらなる進化を見据えた研究開発が続けられています。
ただし、現段階ではADASを備えていても、発生した事故の責任をドライバーが負うことに変わりはありません。そもそも、自動運転社会とは技術の進化、法整備、社会とのコンセンサスなど多面的に模索しながら段階的に実現を目指すべきものです。よって、現時点で「自動運転」という言葉だけが一人歩きすることは、ドライバーに時期尚早の過大な期待や過信、ひいては自動運転社会への誤解を抱かせてしまいます。
ITS分科会で検討した結果、AJAJとしてはADASを搭載したクルマの機能を自動運転とは呼ばず、「運転支援」、また自動運転技術ではなく「運転支援技術」と呼んでいきたいと考えています。また同時に、普及しつつある要素技術が次々と昇華され、高度に連携することで、人と社会にやさしい真の意味での自動運転社会が誕生する、そんな理想も思い描いています。
—— [ 2017年〜2018年のITS分科会メンバー紹介 ] ——
メンバーの任期は2年2ターム(今回は2018年3月開催の総会時まで)とします。
1年1ターム(1ターム目は2016年7月14日~2017年3月の総会まで)として捉え、
そのタームごとに事前に取り決めを行った学ぶべきカリキュラムを消化していきます。
また、2年2ターム(2ターム目は2017年4月1日~2018年3月の総会まで)が、
経過した時点で部会の方向性やあり方を見直します。
※以下メンバー、順不同敬称略
- 片岡 英明
- 佐藤 篤司
- 近藤 暁史
- スーザン史子
- 藤島 知子
- 西村 直人(リーダー)※
上記の6名に、1名分のオブザーバー席を用意して、
合計7名で進めたいと思います。
なお、以下2名もITS分科会出席対象者です。
スケジュールの都合により参加致します。
A.J.A.J会長 菰田 潔
担当副会長 竹岡 圭
※リーダーを務める西村は皆様とお打ち合わせ等を行なう渉外を担当致します。
ご用命は何なりと申し付けください。