3月19日、2006年度最後の AJAJ 勉強会を開催しました。テーマは、日産自動車が研究・開発を行っている「先進型リチウムイオン電池」です。会場は、まわりの景色が一変し、情報発信基地ともなっている汐留のコンラッド東京でした。広くてきれいな会場で、日産自動車総合研究所の主管研究員、堀江英明氏が二次電池の歴史や日産における EV/HEV 用高性能リチウムイオン電池の研究について解説してくれました。リチウムイオン電池の高出力化についての話や体積を2分の1にしたラミネート型リチウムイオン電池など、その進化には驚くばかりです。
後半はFCV開発部の萩原太郎氏が、リチウムイオン電池の構造や発熱原理など、メカニズムについて解説してくれました。 HEV のシステム構成や触媒層の構造など、かなり難しい話が多かったので、会員の多くは理解するのに苦労したようです。が、次世代の動力が身近なものと感じられるようになりました。
約90分の講義の後、エクストレイルを改造した燃料電池自動車に試乗する機会をもてたので、みんな子どものように大はしゃぎです。試乗車は2台用意されていましたが、公道試乗では以前よりかなり完成度が高くなっているのを実感できました。試乗の合間にランチタイムが組まれ、この席では技術者との熱い会話が各テーブルから耳に届いています。
未来のエースと言われている燃料電池自動車やリチウムイオン電池が、身近な存在としてクローズアップされた、実り多い勉強会でした。