ガリバーインターナショナルのホームページCORISMの編集長である大岡智彦さんに講師を依頼し、インターネット勉強会を開催しました。
現在では、われわれが仕事をする上でインターネットはなくてはならないもになっています。資料を調べるにも、あるいは原稿を送信するのもインターネットを経由したeメールによってですから、AJAJ会員の大半がインターネットを使っているかと思います。その割にインターネットとは何かについて、良く分からないままで使っているのが実情です。このため、現在インターネットはどのようになっているか、そしてどのように使いこなしていければ良いかについて、大岡さんにレクチャーしてもらいました。
●インターネットの概況
インターネットの現況では、家族の誰かがインターネットを使っている世帯が90%に近く、自宅でインターネットを利用している世帯は60%を超え、ブロードバンド(大容量高速通信)の普及率も50%を超えているとのことでした。インターネット上では動画コンテンツが増えていることもあり、ブロードバンド化は当然の流れなのでしょう。
このほか、インターネット利用者数が増加してき推移や年齢別の利用者比率、ブログの利用率など、基礎的なデータが紹介されました。
このほか、ニュース、娯楽、購入情報、生活情報など、目的別のメディア重要度を見ても、ほぼ全項目でインターネットが首位に立つか、あるいは首位に肉薄するようになっていることが紹介されました。インターネットが質的にも重要視されているわけです。
注目されたのはインターネット広告費の増加傾向で、総広告費を100%とした場合、30%近いテレビや15%近い新聞には及ばないものの2007年には雑誌を逆転して8.6%で3位にまで上昇していることでした。テレビ、新聞、雑誌などの広告費が減少傾向にあるのに対し、インターネットの広告費は順調な増加を続けています。インターネット広告が伸びることで、相対的にほかのメディアの広告費が減少しているともいえます。
われわれAJAJのメンバーの多くはこれまで、主に紙媒体、中でも雑誌を中心に仕事をしてきたわけですが、雑誌の広告費の減少は、将来的に雑誌系の仕事の減少につながることを予想させるものでした。
●インターネット用語
ふだんは耳にすることのないインターネット用語がいくつか紹介されました。SEO、SEM、UU(ユニークユーザー)、PV(ページビュー)、リスティング広告、アフィリエイト広告などがそれです。
一例を挙げると、SEOとはサーチ・エンジン・オポチュニティの略で、ヤフーやグーグルなどの検索エンジンで検索をかけたとき、リストの上位に表示されるような『検索エンジン最適化』を意味します。検索をかけた人は、基本的には上位に表示されたものからチェックしていきますから、できれば1~2位に、悪くてもベスト10くらいまでに表示されないと見てもらえません。これを上位にするためにどのような努力が必要なのかが紹介されました。
これは単純なものではなく、さまざまな努力の複合的な成果として上位表示につながるとのことですし、サーチエンジンの側も常に基準を見直していることから、ホームページを製作する側も常に改良を重ねていかなければならないとのことでした。