今回初めて『母と子の楽ラク運転講習会』に参加させていただきました。いつもはサーキットや峠などでイケイケドライブをしているせいか、どうしても日常生活での運転に目が行き届かず、お役に立てるか正直言って心配でした。初めての役どころは『車庫入れ』のインストラクターです。考えてみるとどんなに飛ばして走ってきても最後に止まるところはやっぱりガレージですよね。いつもやっていることに違いないのに、ついついおろそかになっていたことをあらためて気づかされました。
ということで、みなさんにお教えする前に自分のガレージでずいぶんとトライしてみました。私のガレージはパレットタイプで両サイドにはタイヤ止めがあります。寸法もレクサスのLSも楽に入れることもできサイズ的には結構余裕があります。それでも慣れない試乗車を初めて入れるときにはサイズがつかみきれず何度も切り返しをしているありさまです。そこで、限られた時間の中で、まず最初に止める位置、ミラーに見える場所と角度、ハンドルが切れ角と移動スペースなどをいろいろ確認してみました。クルマによっては止める位置、切るポイントやタイミングと角度によってはすっぽりと収まる場合もありました。しかし、それがデータとしてはなかなかつかめなかったのが実情です。
やっぱり場当たり的ではなく、基本をしっかりとつかむことの重要さを認識し当日現地で他のインストラクターの方の話をうかがいながら、ポイントの確認をしました。やっぱり、何度も教えているインストラクターのみなさん(といってももちろんAJAJの仲間なのですが・・)はつぼをしっかりと押さえていました。当初思っていたとおり、車庫入れの場合、縦列駐車の場合など、それぞれにポイントがあり、それさえつかめれば教えることはもう大丈夫。事前の練習が功を奏し何とか先生らしくなったのではないでしょうか。
来場者の方々も私が当初感じていたように、何気なくやり過ごしてしまっているせいか、自分の家ではうまくできていても場所が変わると上手に入れられないという方が多いようでした。今回試乗に使ったのはプリウスとキューブでしたが、来場者の方々は試乗車とのお付き合いも初めて。そのなかで慣れない車庫入れで不安そうでした。
しかしながら、覚えたばかりの確認ポイントをお伝えするだけでみなさん気持ち良いくらい上手にできていました。大きなポイントとしては個々の動きの切り返しのときに大きくしっかりと向きを変えること、速度を出しすぎないことの2つ。ハンドルをたくさん一気に切り速度はDレンジでアクセルは使わずブレーキだけでソロソロと動かすことで狭くて短いスペースでも効率よく向きが変えることができていました。家に戻って自分の車でもトライしてみるといっている方も多くいらっしゃいました。
ブレーキだけで速度をコントロールする練習もレガシィで行っていただきましたが、ただ前後に走るだけでも駐車の基本技術として役に立てていたようです。新米インストラクターでしたが、すっぽりとはまったときの快感は見ていても気持ちがいいものでした。参加者の方々もきっと同じ気持ちを受けられたのではないでしょうか。教える立場に立つことで、実は自分の運転を見つめ直すことができとても勉強になりました。