毎年恒例となる日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）主催の「母と子のラクラク運転講習会」が、10月10日と11日の週末２日間にわたって開催されました。今年の会場は、東京・お台場晴海地区の特設会場。子供たちの観光スポットとしても大人気のフジテレビ局本社のすぐ隣です。また、今年は「モータースポーツジャパン2009フェスティバル イン お台場」と同日程・同会場での開催され、さらに２日間とも心配されていた雨は降らなかったこともあり、数多くの方がイベントに足を運んでいただけました。
ボランティアで参加した日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）のメンバーは２日間でのべ54人。また、自動車メーカーやブリヂストン、ボッシュなどから使用する車両や機材・スタッフなどの協力や特別協賛が得られました。
用意されたカリキュラムは、座学＆ドライビングポジションの解説にはじまり、ＥＳＣ（横滑り防止装置）とＡＢＳの体験走行、ランフラットタイヤの試乗、駐車のレクチャー、ロールオーバー・シミュレーション、チャイルドシート同乗ブレーキ体験、自転車の安全運転講習、クルマごとの視界・死角の確認、エアバッグの展開デモンストレーションなど。例年通りの盛りだくさんな内容です。
参加者は、まず最初に座学・ドライビングポジションの解説を受け、その後、班ごとに別れて、体験走行などのカリキュラムを順番にこなしてゆきます。「母と子?」ということでしたが、実際にはお父さんの姿も見られ、家族揃っての参加というケースも数多くありました。また、小さなお子様を保母さんが預かる「キッズコーナー」も用意され、クルマの試乗を行う親御さんのために大車輪の活躍を見せました。さらには、隣で開催された「モータースポーツジャパン2009フェスティバル イン お台場」の帰りに立ち寄たという方も多く、若夫婦から、カップル、お孫さんを連れたご家族まで、参加者の顔ぶれは非常に多彩なものとなりました。
インストラクターを務めるのは日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）の会員です。インストラクター経験の豊富な会員もいますが、普段は原稿書きをメインとするため人にレクチャーをするのは苦手という人間もいます。かくいう私も、取材として人の話を聞く経験は数多く積んできました、逆に自分から人に教えてゆくということは非常に稀。さらに、AJAJ会員１年目の新人メンバーである私は、当然のように、このイベントへの参加は初めて。当日までﾒ自分にインストラクター役ができるのか？ﾓと不安で、かなり緊張していました。そんな不安に気付いてか（それとも主催側も同じく不安だったのでは？）、私が配置されたのは大先輩会員と一緒のカリキュラム。先輩の丁寧な指導の元、どうにかこうにか２日間、お客さまに怒られることなく、インストラクター役をこなすことができました。本当に「感謝」のひと言あるのみです。
２日間のインストラクターをこなして、心に残ったのは参加者の方々の疑問に答える歓びです。「なにが安全なの？」「なんでそうなるの？」「どうすればいいの？」、そんな疑問を解決する楽しさ。「それは知らなかった」といただける充実感。ある意味、ジャーナリストという仕事は媒体を通して同じことを行うわけですが、それをこの日は実体験として感じることができ、個人的に非常に有意義なイベント参加となりました。
