AJAJ主催のイベントとしては、すでに毎年恒例の行事となっている、「母と子のラクラク運転講習会」が、今年も10月10日?11日の二日間にわたり、開催されました。これまでに、すでにさまざまな会場での開催を経験してきましたが、今年は東京・お台場で、NPO法人、日本モータースポーツ機構が主催する、「モータースポーツジャパン2009フェスティバル・イン・お台場」の会場内での同時開催という、これまで以上に華やかな雰囲気の中で、イベントを進めていくことができました。
プログラムの内容は、ほぼ例年と同様のもの。ドライビングポジションなど、安全運転に関しての基本レクチャーを含めた、オリエンテーションに始まり、メインプログラムのひとつとなる、ハードブレーキングからのABS作動体験。さらにサポートプログラムとして、ロールオーバー・シュミレーションや、車庫入れ、CRS急ブレーキ体験、ロールオーバー・シミュレーションなど、多種多様なプログラムを、AJAJ会員がインストラクターとなり、それぞれに体験していただくことができました。ランフラットタイヤや、タイヤの空気圧差による走行フィールの変化を体験すること。さらにボッシュ様の協力で、最新のクリーン・ディーゼルモデルの試乗も実現するなど、参加者の方々には、十分に楽しんでいただけた内容だったと思います。
私自身が担当したのは、大型車からの死角のレクチャーでした。その運転席から、周囲の人や小型車や二輪車はどのように見えているのか。そして前後左右にどれだけ大きな死角が存在するのかを、実際に経験していただくことが、このプログラムの目的なのですが、お母さんとともに訪れた子供にとっては、それと同時に、やはり普段は経験することのない、大型トラクターの運転席そのものが、より興味深い存在であったようです。それでも短いレクチャーではあったものの、大型車の死角というものについては、十分に理解してもらえたのではないかと、満足しています。
今年のイベントは、先に触れたように、モータースポーツジャパン2009フェスティバル・インお台場」の中での、二日間開催ということもあり、インストラクターとしてボランティア参加していただいた会員の皆様への負担は、少なからず大きかったのではないかと思います。また会場のスペースが限られており、2レーンで行われたメインプログラムのABS体験などは、すでに同様のプログラムを何回も自分自身で経験している我々から見ても、十分な加速を行うには、少なからずの精神的なプレッシャーを感じたのも事実。スペースの確保と安全管理に関しては、今後の開催時の課題とするべきでしょう。
また、今回は、事前に申し込みをした参加者のほかに、当日の受付ですべてのプログラム、あるいは一部のプログラムの体験が可能とするシステムも採られていましたが、会場内へのアクセスは、参加者以外でもフリーであったため、プログラムの進行が煩雑になってしまったのも、問題点のひとつでした。次回も同様の形態での開催を考えるのならば、このあたりにも改善の必要性があるように思います。AJAJ開催のイベントとして、すでに十分に定着した感のある、「母と子のラクラク運転講習会」。これからもさらに有意義なイベントになるよう、活動を続けていけたらよいと思いました。