10月2日(土)3日(日)の二日間、NPO法人 日本モータースポーツ機構の主催するモータースポーツフェスティバル2010のイベントの一環として、AJAJが全面的に協力する「ふれあい試乗会」を開催した。この試乗会は台場のK地区で同時に開催されたAJAJ主催の「母と子のラクラク運転講習会」と表裏一体をなすものだ。
試乗会のコンセプトはモータースポーツフェスティバルの来場者に向けて、レーシングカーだけでなく市販車の試乗通じて、いろいろなクルマに接し、もっとクルマを好きになってもらおうというものである。
企画に当たっては事務局を「母と子~」と同じモータースポーツ推進機構とすることで運営の連携化と効率化を図ることが出来た。また昨年の東京モーターショーでのAJAJプレスツアー以来、良好なコミュニケーションが図れている自工会の協力を得て各メーカーに声がけをしたことにより、多くのメーカー、インポーターから協力を得られた。
メーカー・インポーターから貸与された車両は別表の通り多義に渡りでミニバンからセダン、普段乗ることがあまりない欧州のスポーツカーまで様々なクルマが用意された。
コースはパイロンと簡易ウォールで作られた350m、約30秒ほどのコース。インストラクター&ドライバーはAJAJ会員が主体となって担当し、来場者に対して車両説明とインストラクターを努める。
来場者は各メーカー、インポーターが提供した試乗車の助手席、あるいは後席に乗り、インストラクターがドライブするクルマの解説を聞きながら試乗するスタイルをとる。
来場者は基本的に受付会場で、試乗枠に余裕があれば指名及、なければ抽選によって試乗したいクルマを選択するシステムで、二日間で総枠2085枠のうち1867枠が稼動した。一人で乗り込むケースは少なく、友人や家族と共に試乗しているために実人数はこの2?2,5倍の方が試乗体験をしたことになる。これは少なくとも4000名の方が乗ったことになり、初期の目的である多くの来場者に乗ってもらい、クルマにもっと興味を持ってもらうという目的は十分に達成された。中にはこの試乗をキッカケに成約したケースも見られた。
試乗ペースは来場者の要望によって、ハイペース、スローペースと車種に応じてインストラクターが調整し、来場者の好評を得られた。これにより、当初心配された来場者がハンドルを握れないことによる不満はあまり聞かれなかった。
アンケートをとった結果、日ごろ乗れないクルマに乗れた、いつか自分で乗りたいクルマの実力が理解できた、子供が楽しみにしており試乗できて本当に良かった、ジャーナリストの運転するクルマに乗るのが楽しみだった、等々の好意的な意見を多数頂くことが出来た。
一方、試乗会とは別に車両展示などのホスピタリティもあり、各社広報部が来場者対応をして、こちらも盛況だった。
AJAJとして初の試みだったが、成功裏に終了することが出来、何よりも来場者に高い評価を頂いたことが大きな成果だった。この結果をもとに反省するところは反省し、さらに改善して、今後もこのようなイベントを積極的に企画していき、多くの方にクルマの面白さを伝える活動をしていきたいと考えている。
■参加者(敬称略、五十音順) |
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石川芳雄、加藤順正、日下部保雄、斉藤慎輔、島崎七生人、瀬在仁志、西村直人、丸山誠、三浦健史 |