AJAJ主催の「母と子の楽ラク運転講習会」は2010年で9回目を迎えることができた。
運転に興味を持つことはないだろうと思われる子育て中のお母さんとこれからの時代を担ってもらう子供を対象にしたイベントである。モータージャーナリストという立場からお母さんや子供に正しい運転の仕方や乗り方を伝え、クルマの楽しさや安全な乗り方を知ってもらおうというのが目的だ。お母さんにとって練習する機会はない急ブレーキを踏む体験や、苦手とする車庫入れや縦列駐車の練習が好評だ。
昨年からモータースポーツフェスティバルというビッグイベントの中にこの「母と子の楽ラク運転講習会」を組み込むことで、非常に多くの参加者を得ることができるようになった。
「私は安全運転しているから大丈夫!」と言っていたお母さんも、実は危ない運転をしていたことが認識できる機会でもある。また車庫入れが苦手だからクルマで外出するのをためらっていたお母さんが自信を持ってクルマを使えるようになるなど、このイベントのクルマ社会への貢献度は高いと自負している。
今年はインストラクターとして活躍してもらうAJAJ会員向けに事前に研修会を行った。各カリキュラムの進め方から、どうお母さんに体験してもらうかなど、きめ細かいディスカッションをすることでレベルの高い講習ができるようになったと思っている。
我々モータージャーナリストにとってごく一般のドライバーと接することは、クルマの評価や原稿での表現の仕方などプラスになることもあると思う。年に一回の活動であるがこれからも大事にしていきたいと思っている。
このイベントを支えてくれる後援・協賛・協力していただいている各社と体験用のクルマを提供していただいているカーメーカー各社は右記のとおり。ここでお手伝いいただいてくれた広報部の方々に改めてお礼を申し上げたい。
また今年はいつもより多くの会員の参加により運営できたが、まだ余裕がある状態ではない。さらにカリキュラムを充実させ、進化させるためにも来年以降はさらに多くの会員の参加を願っている。
AJAJ安全部会 菰田 潔
〖インストラクター講習会〗
「母と子の楽ラク運転講習会」を実施するのに当たり、今年は事前にインストラクター研修会を開催しました。初めて参加する会員からどんな役割を果たしたら良いか分からないという声があったほか、各会員が講習内容を共有したほうが良いとの考えからでした。
研修会は講習会の前の週、10月25日にバーク24の会議室をお借りして実施しました。AJAJ安全部会の菰田潔副会長から、最初の講習内容の説明や各部門ごとの教え方などを説明しました。
また、会員全員が同じような講習をできるようになると良いとの考え方から、今年は各グループごとのオリエン講習を松下理事が担当することになりました。
そのほか、母と子の楽ラク運転講習会に併設して実施される触れ合い試乗会のドライバーも含め担当割が決められました。
来年以降も同じ考えの下に、ほかの会員がオリエン講習をする形を取ることになります。
AJAJ理事 松下宏
■参加者(敬称略、五十音順) |
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◇全体レクチャー:松下宏 ◇急ブレーキ体験: 萩原秀輝、鈴木健一、工藤貴宏、竹岡圭、桂伸一、山崎公義、佐藤篤司、丸茂亜希子 ◇R.O.S(ロールオーバーシミュレーター):田草川弘之、加瀬幸長 ◇縦列駐車&車庫入れ:近田茂、有元正存、岡島裕二、森野恭行、山城利公、鈴木直也、藤島知子、石井昌道 ◇RFT(ランフラットタイヤ)&空気圧:中村孝仁、片岡英明、一条孝、橋本玲、近藤 ◇CRS(チャイルドシート):高山正寛、高根英幸 ◇死角:会田肇、川上完、伏木悦郎 ◇サイクル:津々見友彦、滝口博雄、島下泰久 ◇AirBagデモ:菰田潔 ◇受付:有山勝利 ◇記録:諸星陽一 |